持病のある方の外科処置

歯科の外科処置とは、『歯を抜く』、『インプラントを植える』、『いたんだ歯茎を切除する』など、

口腔内の手術です。

外科処置が必要な患者さんで、持病をお持ちの方は、必ずお申し出ください。(初診の時、問診に記入し忘れた方はなおのこと!)

 

くすり1.jpg持病の治療のために使われている薬の中には、血液が固まるのを防ぐ作用のあるものや、血管を広げる作用のあるものなど、処置後の回復に影響のあるものもあるからです。

また、治療の際の麻酔薬が、持病を悪化させる場合もあります。

 

必要な場合は、僕から主治医の先生に手紙を書いて、患者さん本人の病状と投薬など、確認を取ります。

その上で、治療計画を立てますので、持病をお持ちの方は、必ずお申し出ください。

 

入れ歯ができるまで

入れ歯には、いろいろなタイプのものがあります。

入れ歯に見えない入れ歯とか、磁石で口の中にくっつけるタイプの入れ歯など、じつに様々です。

今日は、保険診療で作る入れ歯の、「入れ歯ができるまで」をお話します。

 

★患者さん本人に、診断と説明の後、歯形をとります。咬み合わせを見るために、上下ともとります。

これに石膏を流し込みます。

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★歯を並べるための、土台となる部分(歯茎に近いピンク色)を、患者さんの口腔内にはめてチェックします。(写真は石膏型の上に乗っているものです。)

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★前回に作った土台に、歯を並べて、見た目には入れ歯が完成です。

部分入れ歯、上の歯の総入れ歯、下の歯の総入れ歯など、部位によって形は様々です。

配列1.jpg入れ歯はここからが本番!

患者さんに、はめてもらい、咬み合わせをチェックしながら、微調整します。

 

買ったばかりの靴のように、なかなか最初から完璧にフィットしないのが入れ歯です。

体になじむまで、歯科医院で微調整を繰り返し、快適なものにしていきます。

また、快適に使ってきた入れ歯が、加齢とともに外れやすくなったり、割れたり、欠けたりしてしまった時にも、歯科医院で修理をします。

 

 

このように、入れ歯を作るには、数週間から1カ月はかかります。

患者さんの中には、「来週、娘の結婚式だから、入れ歯を作ってください!!」と言って来院される方もいらして、その気持ちはよくわかります。

作ってあげたいのは山々なのですが、1週間ではきびしいです・・・もっと早く来院してください!

 

 

せっかく作った入れ歯ですが、ふだんは使わずに、『いざという時にだけ使おう』と、使わずに置いておくと、その入れ歯がいつの間にか、口の中にフィットしなくなってしまいます。

 

入れ歯は道具です。歯科医院で定期的にメンテナンスして、いつも快適な状態でいられるようにしてください。

敬老.jpg 

 

 

さし歯(=かぶせの歯)の芯

歯の全部を覆うかぶせの中がどうなっているか??

 

 かぶせを接着するために、中は台形の土台になっています。

 

患者さん自身の歯を台形に削って整えて土台にする場合と

支台築造3.jpg

 

土台にするのに足りない部分を、かたどりして、金属で歯を補って作る場合があります。

(根っこは自分の歯です)

メタルコア1.jpg

どちらも保険診療です。

 

かぶせをセラミック(白い陶器)にする場合や、土台の金属を体に優しい金合金にしたり、ファイバーを使用する場合は、保険診療外となります。クラウンセット.jpg

 

自費診療をご希望の場合は、治療の初期にお伝えください。

歯の色(失活歯)

失活歯(しっかつし)って、何?

聞きなれない言葉ですよね。

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直訳すると、「活動を失った歯」。

神経が無い・機能していない歯、ということです。

失活歯は、時間とともに歯の色が変色してきます。

 

虫歯によって神経が死んでしまったり、 咬み合わせの悪さから神経に炎症が起こって、神経を取る治療を余儀なくされた場合など、歯は失活します。

 

治療は、歯の中の神経のとおりみちをきれいにして(数回通院が必要です)、それから神経に代わるものを充てんします。

歯の状態が安定したのを確認してから、歯にインレーやかぶせをします。

 

インレーについては詳しくはてらうち歯科ブログ『虫歯の詰め物 色いろいろ』

 

保険診療では、かぶせの色は前歯は樹脂(白)で、奥歯は銀色です。

かぶせの色については詳しくはてらうち歯科ブログ『保険で白いかぶせできる歯の部位』 

訪問診療へ行ってきました

今日のお昼は、70才代のおじいちゃんのお宅に、てらうち歯科衛生士の石井さんと2人で訪問診療にうかがいました。

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「寝たきりのおじいちゃんの歯のかぶせが取れてしまった」と、奥さんであるおばあちゃんから電話をいただきました。

今日の治療で、少しでも食事が楽しくなってくれたらうれしいです。

 

訪問歯科4.jpgもう20年以上前、大学を出て、浜松で勤務医をしていた時から、『歯科医師として、地域の人に貢献したい』という思いから、当時、訪問診療という言葉も存在していない時代でしたが、ホスピスなど、お年寄りを訪問して治療していました。

 

そして、今、交野市に移転して、地域の方々へ、これまで温めてきた思いをもって貢献することができるのがうれしいです。

 

僕の両親は、すでに他界しています。

戦後、働きづめだった両親に、もっと親孝行がしたかったです。

お年寄りを大切にしたい気持ちを訪問診療に当てて、これからもがんばっていきたいと思います。

 

訪問診療は保険診療です。

居宅療養をしている方は、どうぞ遠慮なさらず、お声かけください。

 

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