さし歯の芯

さし歯=かぶせの歯

では、歯の全部を覆うかぶせの中がどうなっているか??

かぶせを接着するために、中は台形の土台になっています。

患者さん自身の歯を台形に削って整えて土台にする場合と

支台築造3.jpg

土台にするのに足りない部分を、かたどりして、金属で歯を補って作る場合があります。

(根っこは自分の歯です)

メタルコア1.jpg

どちらも保険診療です。

かぶせをセラミック(白い陶器)にする場合や、土台の金属を体に優しい金合金にしたり、ファイバーを使用する場合は、保険診療外となります。クラウンセット.jpg

自費診療をご希望の場合は、治療の初期にお伝えください。

歯の詰め物が取れてしまったら

治療済みの歯の詰め物が取れてしまったら、捨てずに次回来院まで取っておいてください。

それをまた付けることができる場合が多いです。

(歯が欠けた場合などは新たに作り直します)

取れた詰め物を使うことができたら、新たに歯形を取ったりすることなく、患者さんにとって治療の料金も期間も負担が軽くなります。

 

食事中に取れた詰め物を、ティッシュで包んでおくと、うっかり捨ててしまうことがよくあります。(過去に多くの患者さんが「奥さんに捨てられてしまった(涙)」とおっしゃっていました)

けっしてティッシュに包まずに、即、別の場所に保管してください。

事故で歯が抜けてしまった時の応急処置

転倒3.jpg「もしも、子供が転んで歯が取れてしまったら・・・」

「もしも、自分が自転車で転んで歯が取れてしまったら・・・」

 

転倒2.jpg事故で健康な歯が取れるなんて。。。

 

考えると怖い話ですが、もしもの時の処置法を知っていたら、取れた歯はまた元の所にくっついて、歯が戻る可能性が高いです。

 

 

歯が欠けたり、根元から折れた場合には、取れた部分は諦めなくてはいけませんが、残った部分(歯の根)を利用して、人工の歯を再生します。

 

根っこごと取れた場合には、以下のように対処してください。

 

◆取れた歯が地面に落ちて汚れていたら、さっと土を洗い流す。その時、歯の根っこをこすらないように!

 

◆抜けたところに挿し戻して、近くの歯科医院へ救急の旨伝えて来院してください。

抜けたところに挿し戻せなかったなら、舌の下に置いて持って来てください。

それも無理なら、牛乳(滅菌されている種類)に浸けて持ってきてください。

水道水ではだめです。

 

◆30分以内なら、また元の所にくっついて、歯が戻る可能性が高いです。

 

口の中の出血は唾液に混じって多く見えますが、あわてないで、冷静に対処してください。

 

大切なのは、歯の根に付いている薄皮です。歯根膜(しこんまく)と言います。これが、歯とあごの骨をつないでいます。

この歯根膜をこすらないように、乾かさないように、気をつけて、歯を扱ってください。

歯科医院では、元の位置に歯を戻し、くっつくまで固定する処置をします。

歯石取り

歯石取りで受診の患者さん。

丁寧に歯石を取り、お帰りの際に「来週また歯石取りしますね」と言われて、

『なんで一回で終わらないの??』と思われたことがる方、結構いらっしゃいませんか?

 

もちろん、一回の受診で終わる歯石もあります。

歯石が少なく、歯ぐきに炎症が無い場合です。

 

歯石.jpg2回以上歯石取りのために通院するように言われた方は、歯石に触れている歯ぐきに炎症があり、腫れているからです。

歯石が付いているせいで、歯ぐきが炎症を起こして腫れている場合、全部の歯石を一回では取ることができません。

歯石を取ると、歯ぐきの炎症が引いてきます。すると、奥にあった歯石が見えてきます。それを次回に取ります。

 

 

5.jpg歯石を取った後、鏡を見たら「歯が伸びた!」とか、「歯がすきっぱになったー!」と、言われる患者さんもいらっしゃいます。

それは、歯ぐきの炎症が続いていたために、歯の周りの骨がとけてしまっていたためです。

もし、そのまま放置していたら、歯が抜けてしまいます。

 

 程度が重い場合には腫れた歯ぐきを切除する手術をするケースもあります。

 

歯石は知らず知らず溜まるのもです。放置しないで、早い時期に取り除いてください。

 

歯石の付くスピードや量は、個人差があります。

てらうち歯科では、患者さん一人一人に合ったメンテナンスのご案内をしています。

『様子見』も治療の一環です

「噛むと歯がズキンと痛いんです」

歯を見ても、レントゲン画像を見ても、虫歯はない。歯が割れているということもない。。。

なのに、噛むだけでズキンと痛い。

となると、噛み合わせ不良による、咬合痛がほぼ原因に間違いなし。

 

りんご.jpg先日来院の患者さんは、他院にて、咬合痛の診断で、歯の当たりの強い部分を削り、痛み止めをもらい、「来週来てください」と言われたそうです。

しかし、治療翌日に、僕の病院へ診察に来られました。まだ痛いからとのこと。

 

処置をしてもらっても、痛みに変化がなければ、患者さんは不安になる気持ちもよくわかります。

でも、僕の診断も前の先生と同じです。

咬合痛は、歯の当たりを削っても、すぐに完治しないものです。

歯の周辺組織に炎症が起こっているので、その炎症が引くまで痛みが続きます。

咬合調整をして、炎症が引くまで、

その間は痛み止めを飲んで、様子を見るのが得策です。

痛み止め.jpg 「痛いから」と、その歯の神経を抜いてしまうのは簡単かもしれませんが、痛いと思っていた歯がそこだけに収まらずに、隣も反対側も・・・と、痛みのある歯の神経を次々抜いてしまうなんて、けっして良い治療ではありません。

神経を抜くと、歯は化石状態です。

歯の硬さが弱くなりますし、色も灰色っぽく変色してしまいます。

 

咬合調整をして、炎症が引くまで、痛み止めで辛抱していただくことも、治療の一環です。

痛みが自然と引けば、むやみに歯の神経を抜くよりずっと良いことですから。

 

様子見も、治療の一環として大切なことなのです。

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