事故で歯が抜けてしまった時の応急処置

転倒3.jpg「もしも、子供が転んで歯が取れてしまったら・・・」

「もしも、自分が自転車で転んで歯が取れてしまったら・・・」

 

転倒2.jpg事故で健康な歯が取れるなんて。。。

 

考えると怖い話ですが、もしもの時の処置法を知っていたら、取れた歯はまた元の所にくっついて、歯が戻る可能性が高いです。

 

 

歯が欠けたり、根元から折れた場合には、取れた部分は諦めなくてはいけませんが、残った部分(歯の根)を利用して、人工の歯を再生します。

 

根っこごと取れた場合には、以下のように対処してください。

 

◆取れた歯が地面に落ちて汚れていたら、さっと土を洗い流す。その時、歯の根っこをこすらないように!

 

◆抜けたところに挿し戻して、近くの歯科医院へ救急の旨伝えて来院してください。

抜けたところに挿し戻せなかったなら、舌の下に置いて持って来てください。

それも無理なら、牛乳(滅菌されている種類)に浸けて持ってきてください。

水道水ではだめです。

 

◆30分以内なら、また元の所にくっついて、歯が戻る可能性が高いです。

 

口の中の出血は唾液に混じって多く見えますが、あわてないで、冷静に対処してください。

 

大切なのは、歯の根に付いている薄皮です。歯根膜(しこんまく)と言います。これが、歯とあごの骨をつないでいます。

この歯根膜をこすらないように、乾かさないように、気をつけて、歯を扱ってください。

歯科医院では、元の位置に歯を戻し、くっつくまで固定する処置をします。

歯石取り

歯石取りで受診の患者さん。

丁寧に歯石を取り、お帰りの際に「来週また歯石取りしますね」と言われて、

『なんで一回で終わらないの??』と思われたことがる方、結構いらっしゃいませんか?

 

もちろん、一回の受診で終わる歯石もあります。

歯石が少なく、歯ぐきに炎症が無い場合です。

 

歯石.jpg2回以上歯石取りのために通院するように言われた方は、歯石に触れている歯ぐきに炎症があり、腫れているからです。

歯石が付いているせいで、歯ぐきが炎症を起こして腫れている場合、全部の歯石を一回では取ることができません。

歯石を取ると、歯ぐきの炎症が引いてきます。すると、奥にあった歯石が見えてきます。それを次回に取ります。

 

 

5.jpg歯石を取った後、鏡を見たら「歯が伸びた!」とか、「歯がすきっぱになったー!」と、言われる患者さんもいらっしゃいます。

それは、歯ぐきの炎症が続いていたために、歯の周りの骨がとけてしまっていたためです。

もし、そのまま放置していたら、歯が抜けてしまいます。

 

 程度が重い場合には腫れた歯ぐきを切除する手術をするケースもあります。

 

歯石は知らず知らず溜まるのもです。放置しないで、早い時期に取り除いてください。

 

歯石の付くスピードや量は、個人差があります。

てらうち歯科では、患者さん一人一人に合ったメンテナンスのご案内をしています。

大人でもフッ素できますか?

僕とママ.jpg先日、お子さん連れの患者さんに

「大人の私もフッ素はできますか?」と聞かれました。

 

虫歯予防にフッ素塗布というと、子供専用の予防歯科だという先入観をお持ちの方が多いのかな?と思いました。

 

『もちろん、大人にもできます。というより、フッ素塗布した方がいいです』

歯科医院にしばらく行っていない方は、検診を兼ねて、フッ素塗布をされるといいですよ。

 

また、普段お使いの歯磨き粉にもフッ素入りのものを選んで使用すると、虫歯予防効果があります。

また、フッ素には、知覚過敏を軽減する効果もあります。

 

 てらうち歯科では、フッ素塗布で来院された患者さんには、お口の中の検診をして、歯の汚れを落としてからフッ素を塗ります。

大掃除1.jpg汚れの付いている歯には、フッ素が定着しません。

ご自分で丁寧に磨いていても、どうしても磨き残しがあります。その部分を清掃して、フッ素を定着させます。

お部屋の掃除を丁寧にしていても、タンスの裏など、どうしてもホコリが溜まってしまっている場所ってありますよね。それと同じで、歯にも定期的な大掃除をしてください。

顎・顔面矯正学会

昨日は、顎・顔面矯正の学会に行っていました。

本①.jpg

矯正は、何歳になってからでも始めることができます。

思春期になって、歯並びが気になるから。とか、

中年になってから、虫歯を放置していて、歯が倒れたため、噛み合わせが悪くなったから。などなど。

 

もし、お子さんの歯並びが悪い・反対咬合(受け口)と気にしつつ、矯正は永久歯になるまで様子を見ていらしたら、どうか永久歯になるのを待たずに、受診してください。

 

矯正経験のあるお母さんの時代には、中学生前後に犬歯の隣の永久歯を抜いて、矯正をするのが一般的でした。

小児矯正では、乳歯の時期に体の成長を利用して、正しい骨格になるように矯正します。犬歯の隣の歯は、役目があって生えている歯ですので、抜きません。

 

小児矯正では、歯型が取れるようになれば始められます。

てらうち歯科で小児矯正を始めた患者さんの年齢は、一番幼くて4歳です。幼稚園の年長さんから始めた子が最も多いです。

10歳までには受診してください。

幼いほうが、矯正装置に慣れるのも早く、大人が思うより、本人の負担はずっと軽いです。

指吸いは永久歯にも影響ある?

「先日、市の2歳半検診で、指吸いは3歳までにやめましょうと言われました。永久歯にも影響が出るのですか?」

と、質問のお母さん。

3歳までにやめる。というのは、あいまいな言い方ですが、明日4歳の誕生日だから、今日からピタリと止める。というのは、無理なので、今から、やめる努力をした方がいい。という意味です。

指しゃぶりの結果.jpg 

指吸いによって、前歯が指の太さの分、開いてしまう。というのは皆さんご周知のとおりです。

 

この状態は、食べ物を前歯でしごくことができませんし、発音障害も出てきます。

 

続いて、「乳歯は倒れてしまっても、永久歯に生え換わったら、ちゃんと生えてきませんか?」とのご質問。

指しゃぶり4.jpg 

乳児期の指吸いは成長過程の自然なのもなので、気にすることはありませんが、3歳を過ぎていても、頻繁に指吸いをしている場合、骨格に悪影響が出てきます。

骨に不必要な力がかかることで、歯並びのカーブがきつくなります。

永久歯に生え換わる時にも、そのカーブに沿って生えてきますので、歯並びが悪くなる可能性が高いです。

 

早くやめさせたくても、眠たい時には無意識で吸っているし、なかなか言い聞かせただけではやめない。と、悩んでいる親御さんはたくさんいます。

指しゃぶり防止に、爪に塗る苦い液体など、最近では手軽で効果が高いものがいろいろあります。

てらうち歯科では「マヴァラバイターストップ」という、指しゃぶり防止薬を用意していますので、無料でお試しいただけます。 

 

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