歯周ポケット

 

歯周ポケット1.jpg健康な歯茎は、歯と歯茎がくっついている部分は溝になっていて、深さが1ミリから2ミリです。これを歯肉溝(しにくこう)と呼びます。

歯肉溝は、炎症があると深くなり(4ミリ以上) 歯周ポケットになります。

 

歯茎の検査で、歯の周りの深さを一周測るのは、歯周炎のある部分では、ポケットが深いからです。

表側は浅くても、裏側は深いなど、まちまちです。

 

歯周炎が進むと、歯茎の中の骨がとけていて、歯と歯茎のくっついている部分が深いところにあります。

そのような部分では、歯茎が腫れているために、奥に溜まった汚れが歯ブラシでは取れずに、悪循環をおこしてしまいます。

その結果、歯周炎で歯が抜けてしまいます。

 

腫れている歯茎の中の汚れは、歯ブラシでは取れません。

歯科医院で汚れを取り除いた後、自宅で正しいブラッシングを続けることで炎症は引いていきます。

炎症が引くと歯茎の腫れが引くために下がります。(=歯が長く見えます)

歯茎がくり返し腫れることなのないように、定期的な専門的ケアは欠かせません。

 

歯茎の検査で出血?!

プローブ2.jpg歯茎の検査で、歯周ポケットが何ミリなのかを測ります。

 

検査の後にうがいをすると・・・ 「うわー!血が出てる~」

 

その血を見ながら 『さっきの検査で歯茎を傷つけたのか??』 と思ったことのある方いませんか?

 

歯周炎は軽度だと、自覚症状がないものです。

普段の歯磨きでは出血しなくても、歯茎に隠れた歯の表面に汚れが付いていると、炎症が起こっています。

そのため、歯周ポケットの深さを測る検査で、炎症のある歯肉に触れるだけで出血します。

 

触れただけで出血するところには炎症があるので、検査用紙にチェックを入れます。

 

歯茎に検査器具を刺したわけではないのです。

歯科医院で隠れた汚れをしっかり取って、炎症のない歯茎にしてください。

歯石を取った後の違和感

久しぶりの検診で、歯石を取った後、歯がツルツルになってすっきり!

ですが、

hagasimiru3.jpg歯がしみる!!歯茎がむずむずする!!

 

という経験ありませんか?

 

「ガリガリ歯を削られちゃったのかなぁ」と不安になるかもしれませんが、

ご心配なく!

歯に傷が付いたせいでしみたのではないです。

歯茎に埋もれた見えない歯石を取ると、しばらくの間、歯や歯茎が敏感になります。(歯磨きの時しみるなら、温水を使うといいですよ)

しばらくすれば症状が落ち着きます。

歯石.jpg 

歯石はついていないように見えても、歯茎に埋もれているものです。この歯石を歯につけたままにしておくと、歯周炎になり、あごの骨がとけてきます。

 

家の大掃除と同じように、歯科医院で歯の大掃除をしてくださいね。

さし歯と、インプラントの違い

『さし歯』というと、歯が無くなったところに差し込んで歯にした印象でしょうか。

『インプラント』というと、保険がきかない治療で、歯のないところに、金属の根っこを入れて歯を作っているという印象でしょうか。

 

なんだか、同じような違うような??

 

『いわゆる さし歯』と、『インプラント』、実際は、ぜんぜん違う治療法なのです。

 

支台築造2.jpgさし歯と、一般的に言われているものは、自分の歯が残根状態になっているところに、金属で作った歯の芯を接着します。

その芯を覆うように歯の形の「かぶせ」を付けます。

 

 

 

インプラント2.jpgインプラントは、自分の歯の根っこもない状態で、元は歯が植わっていたあごの骨に、歯の根っことなる金属の芯を植えます。

 その芯を覆うように歯の形の「かぶせ」を付けます。

 

 

 

違いは、歯の根っこが残っていれば、さし歯。

歯が全部抜けていたら、インプラント。

 

ちなみに

『さし歯』は保険診療です。(審美的に陶器製の歯にする場合は自費診療になります)

『インプラント』は保険外診療です。

注射の時のポイント

麻酔の注射します。

と、聞くだけで、ドキドキしませんか?

僕は、麻酔の注射を打つときに、できるだけ痛くないようにしています。 

 

  tc2_search_naver_jp.jpg注射針は細いものを使う。

麻酔の液は、体温に温めると、冷たいままの液を使うより、痛みを感じません。

表面麻酔を塗る。

注射液を押し出すスピードが速いと、痛みを感じやすいので、できるだけゆっくり注入する。

 

それから、大事なポイントは、患者さんの協力です。

僕が「大きく息を吸ってー。吐いてー」と掛け声をします。

それに合わせて深呼吸をしてください。

だれでも緊張しているときは、ついつい体に力が入りますよね。

そうすると、筋肉が硬くなり、痛みを感じやすくなります。

 

患者さんが息を吐くと、口腔内の筋肉がリラックスした状態で注射できるのです。

 

蚊が腕を刺したときに、ぐっと力を入れると、蚊の針が抜けないものです。

リラックスしていれば、麻酔の注射もあまり痛くないです。

 

たいがいの患者さんが「麻酔の注射。はじめは怖かったけど、痛くなかった!」と笑顔で言ってくれます。

 

麻酔の注射にちょっとした準備と気遣いですが、大切に思っています。

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