知覚過敏

だんだん気温が下がってきて、冬の訪れを感じますね。

知覚過敏のある方には、水の冷たさが歯にしみる時期になってきました。

知覚過敏は、歯茎が下がることによって、歯の付け根が冷たい飲み物や熱い飲み物でしみます。

虫歯でも歯がしみますので、虫歯が無いかどうかの検診は受けてください。

 

知覚過敏を軽減するには、歯ブラシの時、水をぬるま湯にしてみてください。

また、フッ素入りの歯磨き粉を使うことをお勧めします。

フッ素が歯をコーティングするので、続けて使用すると、しみにくくなります。 うがい.jpg

ただし、フッ素はきれいな歯の表面にしか付着しませんので、歯みがきを二回することで、一回目の歯みがきで歯の汚れを落とすとともにバクテリアの数を減らします。

二回目の歯磨きで、歯ブラシに少量のフッ素入り歯磨材付けて、フッ素の効果を定着させるために30~40分間は飲食を控えてください。

2~3日しても、痛みが軽減しない、寝ているときにも痛みがある、などの症状がある方は、虫歯が疑われるのでご来院ください。

手術後の縫い糸

患者さんが治療室に入るなり、

 『この前の治療で、歯茎を縫った糸が、歯ブラシしていたら取れたんです。せっかく縫ってあったところがちぎれたのかな?!糸が抜けたんじゃないんです。輪っかのまま取れたんです!!』

 

大丈夫、順調に傷は治っています。

 

歯茎の縫った部分がしっかりくっついて、治癒してくると、いらない異物(糸)を体の外に出そうとして、糸が自然に取れることがよくあります。

心配しないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

歯の『チカラ』

歯にはさまざまな力(機能)があります。生活のいろいろな場面で大切な役割を果たしています。

今日は「日本歯科医師会」の『歯の学校』という雑誌からイラストを引用してお話します。

 

CCF20100811_00000.jpg□食べること

 奥歯を一本失うだけで、噛む力は20%も低下すると言われています。

 

□話したり笑ったりすること

 歯は言葉の発音にも深い関わりがあります。

 虫歯などで歯を失うと、サ行やザ行がうまく発音できない場合があります。

 

□スポーツや力仕事で歯を食いしばること

 虫歯があるとしっかり食いしばることができず、運動能力にも大きく影響します。

 

歯のチカラを育てるために、虫歯に負けない強い歯をつくることが大切です。

そして、歯を支える健康な歯ぐきを保つことです。

そのためには、毎日の歯磨きが欠かせません。

 

そして、我流の歯磨きで磨き残しがないか。虫歯や歯肉炎が無いか。定期的に歯科医院で診察と歯ブラシ指導を受けることも、予防のために大切です。

噛む力が20%も低下!?

歯の王様ともいわれる第一大臼歯。

hanomokei.jpg実は、噛む力が一番強い歯なのです。

 

第一大臼歯は上・下・左・右の前歯から6本目にある奥歯です

 

第一大臼歯は、生涯にわたって、咀嚼の中心となる歯です。

食事がおいしく味わえるのも、よく噛むことで唾液が分泌され、唾液の中の酵素がデンプンを糖に変えてくれるからです。

 

ところが残念なことに、この第一大臼歯は、虫歯になりやすい歯でもあるのです。

失うと、噛む力は約20%も低下すると言われています。

 

しっかり噛むことができないと、何を食べてもおいしくないし、味気ない人生になってしまいます。

 

一生自分の歯で噛めるよう、正しい歯磨きと、歯科医院での定期的な検診が欠かせません。

 

健康な歯で、しっかり噛んで、美味しい人生を楽しみましょう。

 

cf.『歯の学校』日本歯科医師会

 

 

検査(歯周ポケット)

患者さんからの質問です

『歯医者さんに行くと、検査のときに「1.1.2.2.4.3.3.3・・・・」と、衛生士さんが言っているのを耳にしますが、あれって、何をしているんですか?』

 

念仏のように数字を唱えているので、不思議に思いますよね。

これは、歯と歯茎の境目の深さを測っています。

この部分を『歯周ポケット』といいます。

数字は深さが何ミリなのかを、アシスタントに伝えて、カルテに記入しています。

もちろん、一人で測って、一人で記入する場合は無言です。puro-bu sika.jpg

 

道具はプローブと呼ばれるもので、メモリがついています。

 

ひとつの歯でも、舌側・ほっぺた側・奥歯側・前歯側で深さが違うので、一歯ずつ丁寧に測ります。

 

歯周ポケットが深いところは、歯周炎になっている部分です。

歯周炎がある部分は、プルーブが触れただけで出血します。

 

ポケット内の歯石の除去やブラッシング指導などで、医院の治療だけでなく、患者さんのホームケアと共に、歯周炎を改善していきます。

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