赤ちゃんに前歯がポツポツ2本並んで生えてきたときの様子は、本当にかわいらしいです。
ところが、いくつか歯が生えてくるうちに、あれあれ?!きゅうくつそうに重なってきたではないか!
乳歯の歯並びが悪いと、永久歯も、歯並びが悪くなる可能性大なのです。
歯並びが悪いのは、歯の大きさとアゴの大きさのバランスが悪いからで、
狭いところに無理に歯が生えてくるから曲ってきます。
子供用の8人がけの長いすに、10人の子供が座っているみたいな感じです。
そこで、小児矯正では、アゴの成長を最大限に助けることで、10人の子供がちゃんと座れるようにします。
また、永久歯に生え変わる頃には、そのいすが、大人が座れるサイズに成長させます。
正しい骨格に成長させることが、顔にも、歯の機能のためにも良いのです。
口の中が狭い子に、鼻づまりなど、鼻が悪くなりやすい子が多くいます。
小児矯正をしたことで、鼻のとおりが良くなるなどの効果もあります。
では、いつから始めたらいいのか?とお思いの方、
てらうち歯科の小児矯正の患者さんで、最年少は3歳です。
歯型をとることができて、装置を入れておける年齢なら、さっそく始められます。
年齢が少ないほど、装置を使用することが生活の一部となりやすいです。
大人が思う以上に、子供の順応性は高く、矯正の負担も少ないということです。
上顎用の装置
矯正装置のうちの一種類です。
これは、脱着式の装置(食事のときは、はずします)
中心にねじが埋め込んであり、そのねじを回して装置を広げます
ねじを回したときの装着感は「ちょっときつくなった感じ」です。痛いほどは広げません。
他にも、取り外さないタイプなどもあります。
その子その子の症例にあった装置を作ります。
とくに、反対咬合(受け口)のお子さんは、永久歯になるのを待たずに、矯正を始めて下さい。アゴの成長をコントロールできるのは、成長期だけですから。
成長期にアプローチする方が、負担はずっと軽くすみます。
今日は、ママさんからの質問にお答えして、小児矯正をメインに書きましたが、
てらうち歯科に来院されている矯正の患者さんの年齢層は広いです。
矯正を始めるのに、年齢制限はありません。
かむ力が偏ると、そこから壊れてしまうものです。
かみ合わせのいい歯は、長持ちする歯でもあります。