歯周炎(歯槽膿漏)

患者さんからの質問です。
 
『歯ぐきに炎症が起こって、歯ブラシすると血が出るのは納得いくけど、
歯ぐきの炎症で、どうして歯が抜けるのか不思議。』
 
なるほど、いい質問ですね! 
歯ぐきに炎症が起こると、徐々に周辺の骨をとかします。(ちなみに歯はとかしません)
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歯周炎が悪化すると、歯が植わっている骨(歯槽骨)をとかします。
そうすると、歯の根っこが歯槽骨に植わっている長さが短くなり、グラグラしてきて、歯が取れてしまいます。
 
患者さんによっては、『歯が伸びた』とか、『歯ぐきが下がった』とか、『歯ぐきがえぐれた』とか、『歯ぐきが痩せた』と、感じていることが多いです。
実際は、歯の周りの骨がとけた状態です。
 
歯周炎で抜けた歯の代わりに、インプラントで歯を作ることは、ほとんどのケースで、できません。
インプラントを植えるための骨が、歯周炎でとけてしまっているからです。
とけた骨を回復させる治療をしなければインプラントはできません。
 
歯周炎は歯に付いた汚れがきっかけで起こります。
歯石になった汚れは、歯ブラシでは取れません。歯科医院で除去します。
歯石に触れている歯ぐきは、炎症を起こします。炎症を治すには歯ブラシが有効です。
 
炎症がある歯ぐきは赤く腫れていて、気がつきませんが、歯石を取って、炎症が治まると、歯が伸びたように見えます。それは、歯槽骨がとけたため、歯ぐきが下がるからです。
 
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たかが歯石・されど歯石。歯石を放置することは、歯の寿命を縮めることになります。
 
歯石の付きやすさには個人差があります。ほどんど付いていない人もいれば、本来あるはずの歯の隙間が埋まるほど、べったりついてしまう人もいます。
 
下の前歯の裏側、上の奥歯のほっぺた側は、歯石が付きやすい場所です。丁寧に磨いてくださいね。
 
てらうち歯科では、歯石を除去した後、患者さん一人一人に合ったメンテナンスをご案内しています。
 
 

淡路島へ家族旅行の続き

海に行って、岸壁から釣り糸をたれると、子供たちもいろんな魚を釣って、汗だくになりながら夢中になっていました。

淡路島で魚釣り.jpgそれから海水浴へ。

たまたま車を停めた浜は、見覚えのある所で・・よくよく見ると、偶然にも四年前に家族で来た浜でした。その時は、次女がまだ6ヶ月の赤ちゃんで、日焼けと熱中症対策でかなり気を遣ったことを思い出しました。

今年は子供たち3人が一緒に海遊びができて、四年前とは大違いです。

さんざん遊んで、車に乗るなり三人そろって爆睡でした。

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淡路島へ家族旅行

今年のお盆休みは、家族で淡路島へ一泊旅行に行ってきました。

 

四年ぶりの淡路島。

山間のペンションに泊まって、長男とカブトムシを捕まえるのが目標です。

竹で作ったツリーハウスなど、おもしろい遊び場のある所でした。

亀や、トカゲやヘビにも出会い、大きな蛾(ヤママユガ)もいましたが、カブトムシにかぎっては、鳥に食べられた残骸ばかりがたくさん見つかり、ニアピン賞でした。ざんねん!

 

淡路のペンション.jpg

入れ歯に見えない入れ歯(バルプラスト)

「この部分は入れ歯になります」と、初めて言われたら・・・

 

「ええー!入れ歯だなんて。。。」と、内心がっかりされる方が多いのではないでしょうか?

その気持ちは年代によっても違うと思います。

まだ30・40代なら、『入れ歯=老人』の印象で、自分が急に老けた気が。。

50・60代なら、『まだまだ若いはずなのに!』と、がっかりされるのではないでしょうか?

 

部分入れ歯.jpg従来の部分入れ歯だと、入れ歯を安定させるために、歯に金具で引っかけて安定させます。

その金具が、チラチラ見えるから入れ歯だと一目瞭然です。

 

 入れ歯に見えない入れ歯なら・・・

 

あるんです。入れ歯に見えない入れ歯(バルプラスト)が!

ヴァルプラスト.jpg           ヴァルプラスト2.jpg       ヴァルプラスト3.jpg

金属を使用していないので、見た目に入れ歯と感じさせません。

また、歯に金具を引っかけていないので、残った歯への負担が軽いです。

弾力性の高い材質の為、割れずらいです。また歯ぐきにフィットし違和感が少ないのも特徴です。

うれしいことに、お餅やガムがくっつかない!

 

バルプラスト5.jpg アメリカ発の最新の入れ歯です。

保険適用外なので、自費になりますが、どの部分が入れ歯かわからない入れ歯なので、これからどんどん普及していくだろうと思います。

 

「自分がバルプラストという入れ歯にしたら、どんな風かなぁ。」と思われる方は、お気軽にお聞きください。 

歯ぐきに膿(婁孔ろうこう:フィステル)

歯ぐきになにやらプクッと膨らみがあるけど、これ何??

フィステル1.jpgプクッと膨れて、数日後には、プチッとつぶれてぺっちゃんこ。

そしてまたプクッと腫れて。。

                  これ何??

これは婁孔(ろうこう)というもので、膿の出口です。

 

ろうこうができるケースでよくあるのは、歯の先端に病巣ができて、そこに膿が溜まった場合です。

溜まった膿は外へ出ようとして、歯の植わっている骨(歯槽骨)に横穴を開けて歯ぐきから外へ出てきます。

火山にマグマが溜まって、噴火するように、膿が溜まると外へ向かって出ようとします。

 

ろうこうができずに、膿がたまったままだと、膿が周りの組織を押すので歯がズキズキ痛みます。

 

ろうこうを治すには、歯の根っこの治療をして、膿ができる原因を除去します。

膿が溜まらなくなると、横穴の開いた歯槽骨も、再生されてふさがります。

 

骨に穴が開くなんて、ちょっとビックリかもしれませんが、歯の根っこの病気ではよくある症状です。

ろうこうを見つけたら、きっちり治療して、安心して歯を使えるようにしてくださいね。

 

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