入れ歯ができるまで
[保険診療] [入れ歯] 2010-05-22 | コメント(0) |
入れ歯には、いろいろなタイプのものがあります。
入れ歯に見えない入れ歯とか、磁石で口の中にくっつけるタイプの入れ歯など、じつに様々です。
今日は、保険診療で作る入れ歯の、「入れ歯ができるまで」をお話します。
★患者さん本人に、診断と説明の後、歯形をとります。咬み合わせを見るために、上下ともとります。
これに石膏を流し込みます。
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★歯を並べるための、土台となる部分(歯茎に近いピンク色)を、患者さんの口腔内にはめてチェックします。(写真は石膏型の上に乗っているものです。)
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★前回に作った土台に、歯を並べて、見た目には入れ歯が完成です。
部分入れ歯、上の歯の総入れ歯、下の歯の総入れ歯など、部位によって形は様々です。
入れ歯はここからが本番!
患者さんに、はめてもらい、咬み合わせをチェックしながら、微調整します。
買ったばかりの靴のように、なかなか最初から完璧にフィットしないのが入れ歯です。
体になじむまで、歯科医院で微調整を繰り返し、快適なものにしていきます。
また、快適に使ってきた入れ歯が、加齢とともに外れやすくなったり、割れたり、欠けたりしてしまった時にも、歯科医院で修理をします。
このように、入れ歯を作るには、数週間から1カ月はかかります。
患者さんの中には、「来週、娘の結婚式だから、入れ歯を作ってください!!」と言って来院される方もいらして、その気持ちはよくわかります。
作ってあげたいのは山々なのですが、1週間ではきびしいです・・・もっと早く来院してください!
せっかく作った入れ歯ですが、ふだんは使わずに、『いざという時にだけ使おう』と、使わずに置いておくと、その入れ歯がいつの間にか、口の中にフィットしなくなってしまいます。
入れ歯は道具です。歯科医院で定期的にメンテナンスして、いつも快適な状態でいられるようにしてください。