抜けた乳歯の中

「うちの子の乳歯、短くて、それに、中が空洞なの!!これって変ですか?」 

抜けた乳歯2burokugyou.jpgまず、これは正常です。安心してください。

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乳歯が短いのは、下から永久歯が出ようとして、乳歯の根が吸収(とけた)ためです。

こうして、乳歯は永久歯と上手に交代します。

 

でも、乳歯のわきから永久歯が生えてきた場合には、歯科医院を受診してください。

永久歯の歯並びのためにも、その乳歯を抜く必要があるかもしれないからです。

 

前回のブログ『生まれつき永久歯のもとがない』にも書きましたが、中にはいくつかの永久歯が生えてこない人もいます。その場合、乳歯の根は極端に短くならず、(メンテナンスがうまくできれば)一生使うことができます。

 

 

抜けた乳歯の中が空洞だったのは、神経の入っていた部分です。神経はすでに機能していません。抜けた乳歯1.jpg

 

もと神経だった組織が吸収されたり、肉に変わって歯茎にくっついて抜けたりしたためにできた空洞です。

 

もと神経だった組織は、抜けた乳歯の中に残っていることもしばしばです。その場合、乳歯は空洞に見えません。

 

指しゃぶりの防止薬

指しゃぶりを続けると、前歯の上下に指の分の隙間ができて、かみ合わせが悪くなる!

これはわかっているから、やめさせたいけど、無意識に吸っているので、やめさせるのができないー!

指しゃぶり1.jpg起きている時に言い聞かせても、やっぱり寝入る時にチュパチュパしちゃている・・・

 

親として悩ましい問題ですよね・・・

 

今日、お会いした幼児患者のママさんが、すごいアイテムを教えてくれました。

この方のお子さんも、5歳になっても指しゃぶりが癖になっていて終わらなかったのですが、

3日後には無意識のときでも、指しゃぶりをしなくなったそうです。

ただ、指しゃぶりができずに眠ることに慣れるのには1週間かかったそうです。

 

そのアイテムとは、爪に塗るタイプの『めっちゃ苦い薬』です。

マヴァラ.jpg一度塗ったら2日は取れないそうです。

ためしに、ちょっと舐めてみました。

最初『ピリッと辛く』その後、、、『ギャー苦い!!!』

その後、何か食べるまで、ずっと苦かったです・・・

 

今日試したのは、マヴァラバイターストップという、ヨーロッパ製の薬です。

大人のつめ噛み癖防止にも使えると書いてあります。

見た目は薬というより、マニキュアのトップコートのような感じと、匂いです。

 

興味深いアイテムをご紹介いだたき、患者さんに感謝です。

てらうち歯科で取り寄せて、患者さんにもお勧めできるか検証してみます!

こどもがいっぱい

今週から子供たちは夏休み。

ということで、夏のこの時期は、午前中から子供たちの来院!

 

お友達同士で、兄弟そろっての来院で、待合室は、さながら幼稚園状態でした。

わくわくドキドキの順番待ち。

にぎやかな子供たちの声に囲まれて、なごやかな午前の診療時間でした。

 

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歯磨きすれば虫歯にならない?

 

DMIDDLE.jpgおやつや間食、食後のデザートに、カフェでお茶・・・

飲みたい時に飲み、食べたい時に食べたらおいしいですよね。

 

うんうん。わかります。院長も、病院からの帰宅後のお菓子タイムは欠かせませんっ!

 

img55959451.jpgお子さんをお持ちのお母さん方は、ぐずった時の口封じにお菓子をあげますよね。

  

「でも、食べたら磨くを徹底しているから大丈夫!」と思ってませんか?それでは、残念ながら虫歯になる可能性大なんです。

 

食べ物は、甘くなくても、唾液で糖分に分解されます。

nigauri02.jpgその糖分と、口の中のいくつものバクテリアとが関わって、口の中が酸性になるために歯を溶かすので、虫歯になります。(脱灰といいます)

食べ終わって、唾液の作用で2時間くらいたってから、ようやく口の中が酸性でなくなり、溶かされた歯が唾液中の成分で再生される仕組みです。(再石灰化といいます)

 

目には見えないけれど、食べると歯が溶け(目に見えないけど虫歯)、2時間ほっとくと溶けたところが元どうりになることを、日々繰り返しています。

 

食後にちょこちょこジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしていては、溶けっぱなしでいずれ虫歯になります。

 ジュースも脱灰させます。糖分のない水やお茶なら安心です。

食べるときは食べる!食べないときは食べない!のメリハリのある食習慣を作ってくださいね。

 

歯ブラシをすることで、食べかすがなくなり、歯周病予防、口臭予防になります。

また、食べかすが残っていない方が、そのぶん早く再石灰化(溶けたところが修復される)が始まりますので、その点では虫歯予防にもなります。

 

 

 

 

乳歯、初めて抜けたよ!

5歳の女の子が、来院です。

『歯がグラグラでご飯を食べるのも痛いの』

見ると、下の前歯がグラグラしてます。

 

「うん、これはもう抜いた方がいいね」という院長の言葉に、

不安な顔をするかと思いきや、女の子は『うん!』とうれしそう。

聞くと、幼稚園のお友達の歯が抜けているのが、カッコイイからだそうで。

なるほど。園児の間では、歯抜けは流行なのか。

 

院長が「大きく息を吸ってー。吐いてー」と言いながら、

女の子に見られないように隠し持っていた、抜歯器具で

一瞬にして抜きました。

 

「はい、もう抜けたよ。」

女の子はうれしそうに初めて抜けた歯を手のひらに乗せて眺めていました。

 

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この歯はもう簡単に抜けそうだったので、抜歯前に、お母さんとお子さんに、

麻酔をするか選択してもらいました。

麻酔をしたら、止血しやすいという利点がありますが、

注射で、怖い思い(痛い思い)をして抜くよりも、さっと終わらせた方が

今後の歯科治療に対する気持ちが前向きに維持できると思い、

 麻酔なしで抜ました。

このグラグラの歯を抜くより、麻酔の注射の方が痛いからです。

 

女の子に、深呼吸させたのは、息を吐くときに体の緊張が取れるので、

痛みが和らぐからです。

 

女の子は、プレゼントのケースに、抜けた歯を入れて、

うれしそうに首にかけて帰りました。

 

院長の『不必要な治療はしたくない』『無理に痛い思いをさせたくない』

という、信念の一場面でした。

 

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