小児矯正・装置をつけた日

矯正装置をつけた日から慣れるまでのしばらくの間、『話しづらい』『食べづらい』『何もしていなくても痛い』など、必ず違和感があります。

また、装置に食べかすが絡まるので、食後のうがい・歯ブラシも欠かせません。

 

これらの違和感は、矯正装置をセットしたばかりのこどもの患者さんのお母さんから、よくある質問です。

 

矯正装置には、みなさん慣れてきて、不自由を感じなくなってきます。

これは年齢が小さいほど、慣れるのが早いです。

 

5歳の長男に矯正セット.jpg今日の診療後、僕の5歳の息子に矯正装置をセットしました。

親心としては、セット後の違和感を思うとかわいそうな気がします・・・。でも、幼い今の時期(成長期)に矯正を始めることのメリットをよく知っているだけに、装置をセットしました。

 

案の定、息子は「パパー!これイヤ。取って」と言っていました。

「じきに慣れるから、そのままにしとけ」と励まし、帰宅しました。

 

てらうち歯科の矯正をしているお子さんのお父さん・お母さんへ。

親心として、違和感をうったえるお子さんの姿を見るつらさはよくわかります。

お子さんにとって矯正装置は、最初、どうしても気持ち悪いですが、だんだん慣れてきます。

『大丈夫がんばって』と応援してあげてください。

また、不安があれば、メールか電話で遠慮なく連絡ください。

お父さん・お母さんの不安を解消することも、小児矯正の大切な一面だと思っています。

前歯がすきっぱ(上唇小帯)

「うちの子の前歯がすきっぱなんです。」

 

 上唇小帯って、聞いたことがありますか?

10.jpg上唇のまん中から歯ぐきにくっついているスジです。

この上唇小帯が歯の付け根まであると、前歯がくっつけずに、

すきっぱになっちゃうんです。

 

右の写真の子の場合は、上唇小帯を切るべきです。

 

しかし、程度によって、様子を見ます。成長と共に前歯がくっついてくるケースがあるからです。 場合によって、切ることをおすすめします。

(保険適用です)

 

 僕の長男も、まだ1歳未満の時に切りました。

11.jpgレーザーで切るので、ほとんど出血もありません。幼いときの方が、怖がって暴れることもなく、手早く処置できます。

 

 

上唇小帯が長いと、前歯を磨くとき歯ブラシが当たって痛いので、歯ブラシを嫌がります。

上唇小帯に歯ブラシが当たらないように、指でカバーして磨くと、痛がりません。

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1歳半検診の担当医

今日のお昼前後は、1歳半検診の担当医で、ゆうゆうセンターへ行ってきました。

 

nyuujikennsinn.jpg検診に来てくれた子供たち、みんなかわいかったです。

歯の状態も、ほとんどの子が虫歯がなく、お母さんの歯磨きの努力がうかがえました。

 

まだまだ子育てで忙しいお母さんたちにエールを送りつつ、今日の検診を終えました。

 

子供の上の前歯は磨きづらいものです。

唇と歯茎を結んでいる筋に歯ブラシが当たると、子供は嫌がりますので、筋を指で保護しながら磨くといいですよ。

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治療が受けられる子にはぐくむ

2歳の子ども(Tくん)の患者さんのお母さんから

「うちの子が、ちゃんと口を開けて治療を受けているのを見て感動しました」

という声をいただきました。

 

そのTくんも、初回に来院のときは、大泣きで暴れて騒いでお母さんもたじたじでした。

実は、お母さん、『2歳児だから、泣かずにちゃんとチェアーに座って治療を受けるなんてできっこない』と、初めて治療の際に、内心思っていたそうです。

 

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今では、このとおり!

お母さんはTくんの治療説明が終わると、待合室でゆっくり雑誌を読んでいます。 

 

もちろん、一回で信頼関係が築けるものではありません。

はじめの数回は、トレーニングです。少しずつ、子供と信頼関係を築いて、自分から治療を受けられる子供にはぐくみます。

 

緊急な場合では押さえつけてでも治療することはありますが、基本的にてらうち歯科では押さえつけて治療することはしません。

押さえつけて治療することは、子供に歯科医院に対する『恐怖』のトラウマを作ってしまうので、子供の将来にけっして良くありません。

 

てらうち歯科では、お子さんを押さえつけて治療するのではなく、お子さんがが自分で治療を受けられる子供に育ってくれるように心がけています。

治療室で、治療の説明の後、保護者の方だけ待合室へ戻っていただくのも、その一環の一つです。

 

小さな子どもたちも、実はちゃんと治療を受けられます。

 

最初は泣いて泣いて大泣きでも、何回か通ううちに、『先生は怖くない』とわかると、ちゃんと話を聞けるようになります。

 

お母さんがチェアのそばにいると、子供は親に頼ろうとして、本来できるはずなのに、『できない子』になりきってしまうことが多いのです。

親が思う以上に、子供はしっかりしています。

健康な歯を作る食事

『食』という字は、『人』+『良』と書きます

身体に良い食事は、栄養のあるものをバランス良くとること。

ところが最近、硬いものがうまく噛めない子供が増えているようです。

カレーやハンバーグなど、軟らかいものを好む嗜好の変化が原因でしょうか。その結果、噛むことが少なくなっているのです。 

モグモグゴクゴク.jpg小さなお子さんのあごや歯は、良く噛むことで発達します。

軟らかいものばかりでは、身体にも歯にも良くありません。

噛みごたえのある料理を取り入れるようにしましょう。(きんぴらごぼうや干物など) 

しっかり噛むことで、消化吸収も良くなり、胃腸の働きを促進します。

 

毎日の歯磨きと歯科医院での定期健診で、何でも噛める健康な歯を作りましょう。

 

cf 日本歯科医師会「歯の学校」

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