添い乳は虫歯になる?

寝かしつけの必須アイテムが、虫歯の原因だなんて。

お母さんとしては、悩める問題ですよね。

実は、歯科的に見ると、やはり答えは『虫歯になるリスクが高くなる』です。

ぜったいに虫歯になるとも言えません。

虫歯になるリスクの程度が違うのは、個人個人生活環境や体質が違うためです。

 

topue1_03.jpg赤ちゃんの甘えたい気持ちを満たしてあげることは、

母子にとって精神的にプラスです。

また、乳児は唾液量が多いため、自浄作用で虫歯になりずらいです。

 

しかし、お母さんに知っていてほしいことは、

寝ている間は、唾液の量が減ること、また、

口を開けて寝るので、口腔内が乾きがちで、

起きている時より、より虫歯になりやすい環境になる

ということです。

せっかく寝かしつけたところで、歯ブラシするわけにもいきませんよね。

 

お母さんも、寝起きは口臭が強くなりますよね?

寝ている間の唾液量が少ないためです。

寝ている間に、虫歯・歯周病が進むのです。

 

お子さんが、1歳を超えていたら、

そろそろ添い乳での寝かしつけから、

語りかけの寝かしつけに換えていくことをおすすめします。

 

子供の甘えたい気持ちを、おっぱい以外の時間で過ごせると、

卒乳もスムーズで理想的ですが、

なかなか『ギャー泣き』されると、口封じに

おっぱいをくわえさせたくなる気持ちもよーくわかります。

 

添い乳は、お母さんも一緒に寝られてラクですが、

ダラダラ飲みを終わりにするのが難しくなります。

 

そこで、まだ小さな赤ちゃんのお母さんへ、

助産師さんからのアドバイスです。

おっぱいは、寝ながらしないで、布団の上に座って、授乳して下さい。

ダラダラ飲みを予防できますし、

左右のおっぱいを交互に使うことで、

同じ体制ばかりにならず、

赤ちゃんの頭が、いがむことも予防できます。

topninki9.jpg 

実際は、お母さんの気持ち一つというところです。

お子さんの離乳食も進んでいて、おっぱいをせがまれることが、

お母さんにとって負担なら、そろそろお子さんに

『おっぱいを飲みながら寝ると虫歯でイタイイタイになるからやめようね』と、

子供のためを思ってのことだと語りかけながら

やめていく時期だと思います。

 

こどもの歯ぎしり

真夜中に・・・ ゴリゴリ キュッキュッ

何の音かと思ったら、隣で寝ているわが子の歯ぎしり!!

「なんで歯ぎしり??大丈夫??」と、いう質問を、今日も受けましたので、本日ブログアップします。

 

寝顔2.jpg歯ぎしりをしない人はいません。(と、思います)

歯ぎしりの程度には個人差があります。

睡眠自体が解明されていないため、なぜ歯ぎしりをするのか、

完璧な回答はありませんが、

学説では、一つに、ストレスを発散させるためだと言われています。

 

日中、理性が働いていて抑えている情動が、睡眠中には開放されて、歯ぎしりが起こると言われています。

正しい歯並びの永久歯に比べ、乳歯の場合、犬歯誘導(犬歯が主体となって、臼歯が左右にこすり付けられるのを防ぐ)が、少ないため、歯ぎしりしやすいです。

 

「歯ぎしりすると、どうなるの?」

歯がすり減ります。

 

「歯ぎしりは止められる?」

無意識にしているので、本人に注意しても効果はないです。(寝言やいびきが止められないのと同じです)

 

寝顔3.jpgこどもの歯ぎしりは、お口のトラブルが起こるほどのすり減りには

なりませんので、結局のところ、心配はいらないです。

 

でも、なんで歯ぎしりをしているのかを考えてあげるきっかけとして、気にされるのがいいと思います。

 

 

今日はこどもの歯ぎしりについて書きましたが、大人の歯ぎしりは、トラブルメーカーです。

歯が割れる、知覚過敏が起こる、口を開けると耳の下あたりが痛い(顎関節症)などの問題が起こります。(ちなみに院長は、歯ぎしり、くいしばり、寝言、いびきと、夜中も大忙しです)

 

寝顔.jpg予防にはナイトガード(夜寝るときに付けるマウスピース)が有効です。保険が適応されます。(5000円くらい)

場合によっては矯正(自費診療)が必要なケースもあります。 

 

 

生えてきた永久歯がギザギザなんですが・・・

ときどき、お子さん連れのお母さんに質問されます↓

「うちの子の歯、ギザギザしているんです」 ギザギザの歯.jpg

 

乳歯も永久歯も、真新しい歯は、ギザギザしています。

欠けてしまったり、発育不足のせいではありませんので、ご安心ください。

 

このギザギザは、歯を使うことで摩耗して、目立たなくなります。

乳歯が生えてくる時期や、歯の生え換わりの時期は、歯の段差に食べカスが残りやすいので、仕上げ磨きにはフロスも使って、大事な歯を守ってあげてください。

 

定期的なフッ素塗布も虫歯予防に有効です。

 

乳歯の神経が枯れた?!

「息子(7歳)の乳歯の神経がだめになったみたいだけど、歯科医院を受診したほうがいいのかなぁ?」とお母さん。

本人に痛みは無いとのことなので、急いで受診する必要はなさそうです。

 

失活歯.jpg神経が死んでしまうと、その歯の色が灰色や茶色っぽく変色してきます。

乳歯の場合、『様子見』しつつ、抜けかわるのを待つ場合がほとんどですが、歯の根っこの先端に病巣ができると痛みを伴って、歯茎が腫れたりします。

この場合は、炎症が引くように、飲み薬の投与や、薬だけで治まらないなら病巣をきれいにする処置が必要になります。

うちの長男の矯正・その後

先週の土曜日に、僕の長男(5歳)に2つ目の矯正装置をセットして、今日で3日目です。

 

矯正装置をつけた日は、直後はしゃべりづらく、食事のときは食べづらいし、食べかすが装置に引っかかると言って、かなりテンションダウンでした。親心ではかわいそうに思いました。

 

しかし、そこは子供だけあって、大人が矯正をはじめた場合より、ずっと早くに慣れてきます。

今日、「矯正していて食べづらい?」と聞いたら、「もう大丈夫」と言って、装置のことを忘れている様子です。

ジェイと寝転ぶヒデ.jpg 

矯正装置への慣れは、子供さん一人ひとり、個人差はありますが、確かなことは、大人になってから始めた矯正より、幼少期の矯正は慣れるのが早いということ。また、成長期に矯正することは、あごの成長を助けることができるので、メリットは大変大きいです。

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