フロスが臭う・血がつく

歯磨きの後に、フロスをかけていますか?フロス1.jpg

フロスとは、いわゆる「糸ようじ」です。

歯の周りの、歯ブラシではとどかない部分の汚れを、糸でこすって拭うものです。

 

朝晩、歯は磨いているけど、最近忙しくてフロスはしていなかった方、けっこう汚れが溜まっているのもです。

 

 

フロスをかけると、フロスに血が付いたことないですか?

痛くもないのに血がにじんでいるのは、歯と歯茎の境目に溜まっていた汚れが、歯肉炎を引き起こしているサイン。

 

また、フロスをかけて、そのフロスを嗅いだ時に、イヤな臭いが付いていることないですか?

それも汚れが引き起こした歯肉炎(口腔内のバクテリアが増殖)のサインです。

口臭の原因にもなります。

 

フロスに血が付いたり、臭いが付いたりしていたら、一日に数回丁寧に歯ブラシとフロスをかけて、歯肉を汚れから救ってあげることで、数日で改善されます。(初期の場合)

 

汚れ(歯こう)は放っておくと、唾液の成分と結びついて、歯石へと変化します。

歯石となった汚れはフロスや歯ブラシでは取れません。

歯科医院に来院して、適切な器具で除去する必要があります。

 

仕上げ磨き1.jpgお子さんの仕上げ磨きにも、ぜひフロスを使ってください。

乳歯の虫歯は、歯と歯の間にできやすいです。それは、汚れが取りきれていないことが原因です。

 

 

 

大人・子供共にオススメのフロス技に、「フロスにフッ素ジェルを付けて使う」です。

フッ素は虫歯予防や知覚過敏にも大変有効です。

 

フッ素ジェルはてらうち歯科受付で購入できます。

受診以外の方も、お気軽にお立ち寄りください。

歯ブラシや歯磨き剤、フロスや歯間ブラシ、入れ歯洗浄剤まで、ホームケアに必要なものは何でも購入いただけます。 

歯周ポケット

 

歯周ポケット1.jpg健康な歯茎は、歯と歯茎がくっついている部分は溝になっていて、深さが1ミリから2ミリです。これを歯肉溝(しにくこう)と呼びます。

歯肉溝は、炎症があると深くなり(4ミリ以上) 歯周ポケットになります。

 

歯茎の検査で、歯の周りの深さを一周測るのは、歯周炎のある部分では、ポケットが深いからです。

表側は浅くても、裏側は深いなど、まちまちです。

 

歯周炎が進むと、歯茎の中の骨がとけていて、歯と歯茎のくっついている部分が深いところにあります。

そのような部分では、歯茎が腫れているために、奥に溜まった汚れが歯ブラシでは取れずに、悪循環をおこしてしまいます。

その結果、歯周炎で歯が抜けてしまいます。

 

腫れている歯茎の中の汚れは、歯ブラシでは取れません。

歯科医院で汚れを取り除いた後、自宅で正しいブラッシングを続けることで炎症は引いていきます。

炎症が引くと歯茎の腫れが引くために下がります。(=歯が長く見えます)

歯茎がくり返し腫れることなのないように、定期的な専門的ケアは欠かせません。

 

歯茎の検査で出血?!

プローブ2.jpg歯茎の検査で、歯周ポケットが何ミリなのかを測ります。

 

検査の後にうがいをすると・・・ 「うわー!血が出てる~」

 

その血を見ながら 『さっきの検査で歯茎を傷つけたのか??』 と思ったことのある方いませんか?

 

歯周炎は軽度だと、自覚症状がないものです。

普段の歯磨きでは出血しなくても、歯茎に隠れた歯の表面に汚れが付いていると、炎症が起こっています。

そのため、歯周ポケットの深さを測る検査で、炎症のある歯肉に触れるだけで出血します。

 

触れただけで出血するところには炎症があるので、検査用紙にチェックを入れます。

 

歯茎に検査器具を刺したわけではないのです。

歯科医院で隠れた汚れをしっかり取って、炎症のない歯茎にしてください。

歯石を取った後の違和感

久しぶりの検診で、歯石を取った後、歯がツルツルになってすっきり!

ですが、

hagasimiru3.jpg歯がしみる!!歯茎がむずむずする!!

 

という経験ありませんか?

 

「ガリガリ歯を削られちゃったのかなぁ」と不安になるかもしれませんが、

ご心配なく!

歯に傷が付いたせいでしみたのではないです。

歯茎に埋もれた見えない歯石を取ると、しばらくの間、歯や歯茎が敏感になります。(歯磨きの時しみるなら、温水を使うといいですよ)

しばらくすれば症状が落ち着きます。

歯石.jpg 

歯石はついていないように見えても、歯茎に埋もれているものです。この歯石を歯につけたままにしておくと、歯周炎になり、あごの骨がとけてきます。

 

家の大掃除と同じように、歯科医院で歯の大掃除をしてくださいね。

健康な歯を作る食事

『食』という字は、『人』+『良』と書きます

身体に良い食事は、栄養のあるものをバランス良くとること。

ところが最近、硬いものがうまく噛めない子供が増えているようです。

カレーやハンバーグなど、軟らかいものを好む嗜好の変化が原因でしょうか。その結果、噛むことが少なくなっているのです。 

モグモグゴクゴク.jpg小さなお子さんのあごや歯は、良く噛むことで発達します。

軟らかいものばかりでは、身体にも歯にも良くありません。

噛みごたえのある料理を取り入れるようにしましょう。(きんぴらごぼうや干物など) 

しっかり噛むことで、消化吸収も良くなり、胃腸の働きを促進します。

 

毎日の歯磨きと歯科医院での定期健診で、何でも噛める健康な歯を作りましょう。

 

cf 日本歯科医師会「歯の学校」

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