歯の『チカラ』

歯にはさまざまな力(機能)があります。生活のいろいろな場面で大切な役割を果たしています。

今日は「日本歯科医師会」の『歯の学校』という雑誌からイラストを引用してお話します。

 

CCF20100811_00000.jpg□食べること

 奥歯を一本失うだけで、噛む力は20%も低下すると言われています。

 

□話したり笑ったりすること

 歯は言葉の発音にも深い関わりがあります。

 虫歯などで歯を失うと、サ行やザ行がうまく発音できない場合があります。

 

□スポーツや力仕事で歯を食いしばること

 虫歯があるとしっかり食いしばることができず、運動能力にも大きく影響します。

 

歯のチカラを育てるために、虫歯に負けない強い歯をつくることが大切です。

そして、歯を支える健康な歯ぐきを保つことです。

そのためには、毎日の歯磨きが欠かせません。

 

そして、我流の歯磨きで磨き残しがないか。虫歯や歯肉炎が無いか。定期的に歯科医院で診察と歯ブラシ指導を受けることも、予防のために大切です。

噛む力が20%も低下!?

歯の王様ともいわれる第一大臼歯。

hanomokei.jpg実は、噛む力が一番強い歯なのです。

 

第一大臼歯は上・下・左・右の前歯から6本目にある奥歯です

 

第一大臼歯は、生涯にわたって、咀嚼の中心となる歯です。

食事がおいしく味わえるのも、よく噛むことで唾液が分泌され、唾液の中の酵素がデンプンを糖に変えてくれるからです。

 

ところが残念なことに、この第一大臼歯は、虫歯になりやすい歯でもあるのです。

失うと、噛む力は約20%も低下すると言われています。

 

しっかり噛むことができないと、何を食べてもおいしくないし、味気ない人生になってしまいます。

 

一生自分の歯で噛めるよう、正しい歯磨きと、歯科医院での定期的な検診が欠かせません。

 

健康な歯で、しっかり噛んで、美味しい人生を楽しみましょう。

 

cf.『歯の学校』日本歯科医師会

 

 

歯ブラシに「かため」や「やわらかめ」があるのはなぜ?

みなさんは、歯ブラシを選ぶ時「かため」「ふつう」「やわらかめ」どれを選んでますか?

 

はみがき1.jpg口当たりの『好み』もあるかと思います。

一般的には「ふつう」の硬さのものがおすすめです。

 

「やわらかめ」の歯ブラシは、はぐきに炎症があって、出血しやすい場合などに用います。

 

「かため」が好きな方は、歯やはぐきを傷つけてしまわないようにブラッシングする必要があります。

ちなみに僕は「かため」です。

 

歯ブラシ選びについて詳しくは、歯科医院でご相談ください。

口の中が乾きやすいと歯周炎になりやすい!?

歯周炎は歯の表面に形成される細菌の塊(プラーク)が原因です。

唾液は歯の表面から細菌を洗い流し、また、抗菌作用で細菌の増殖も抑えます。それでプラークが溜まるのを抑制しています。

どらいますす1.jpg唾液は、健康な成人で、一日に1.5リットルも分泌しています。

唾液の量が減って、口の中が乾きやすくなると、プラークの形成が抑制されず、歯周病が進行しやすくなります。

舌がヒリヒリしたり、口臭が強くなったり、口の中がネバネバした感じになったりもします。

口腔乾燥が気になれば、歯科医院を来院してください。

歯磨きしているのに虫歯になるのは?

『歯磨きしているのに、虫歯になってしまうんです・・・』と、親子で来院の患者さん。

よくよく話を聞くと、

『食べたらすぐに歯を磨いているから、虫歯予防はばっちり。なのに親子共々虫歯になるのはなぜなのか??』 

歯磨きシュッシュ.jpgまた、『おやつも、ちょくちょく食べるたびに歯を磨いている』とのこと。

実は、ここが落とし穴!

虫歯予防には、歯磨きだけでは、足りないのです。

問: 歯磨きより手間いらずで、歯磨き以上に肝心な虫歯予防方とは、さて、何でしょう?

答え: ちょこちょこ食べずに、飲食と飲食の時間をあける

食事をしたり、糖分のある飲み物(牛乳や砂糖入りのコーヒーも含みますよ)を摂ると、口腔内は酸性になります。

(水や糖分のないお茶なら大丈夫!)

歯ブラシで汚れは取れますが、口腔内の酸性度は変わりません。

口腔内が酸性の間、歯の表面が少しずつ溶けています。これが進むと虫歯になります。

逆に、飲食後およそ2時間で酸性は収まり、唾液中の成分によって、溶けた部分が再石灰化(修復)されます。この意味で、唾液の量が多い子供は、本来虫歯にはなりにくいのかもしれません。

歯磨きしているのに、虫歯になりやすいその主な原因は食生活習慣といわれています。

ちょこちょこ食べ物をつまんだり、ちょくちょく糖分のある飲み物を口にしていると、なかなか再石灰化されず、虫歯になっていくのです。

ご自分の子供に虫歯になってもらいたくないと思っていて、

子供の寝かせ磨きの時間が"恐怖の時間"になっているお母さん、お父さん!

歯磨きを苦労する以上に、もう一度食生活習慣を見直されてはいかがでしょうか。

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