インプラントについて

インプラント.jpgインプラントの患者さんからの質問です。

 「歯茎を開くって聞いただけで怖くなった」とか、「ドバーと血が出るのかしら」とおっしゃる患者さんは多いものです。

 

実際は、麻酔の注射もほとんど痛みがなく、歯茎を開いたときの出血も、患者さんの想像と違ってあまりありません。

麻酔のかかっている組織からの出血は少ないのです。

 

術後は、処方した痛み止めと化膿止めを正しく服用することで、痛みが出ずに完治します。

当日はお風呂の長湯や飲酒など、血行がよくなることは控えてください。(血行がよくなると、出血しやすくなります)

 

今日はインプラントの根っこの部分を、割れていた歯の代わりに植えました。

歯茎の状態がよくなる3ヵ月後に歯をかぶせて終了です。

 

インプラントは歯周炎が大敵です。

歯垢は、天然の歯だけでなく、人造のインプラントにも付きますから、しっかりブラッシングをして、メンテナンスと定期健診を受けてください。

歯磨きしているのに、虫歯になりやすい

『歯磨きしているのに、虫歯になってしまうんです・・・』と、親子で来院の患者さん。

よくよく話を聞くと、

『食べたらすぐに歯を磨いているから、虫歯予防はばっちり。なのに親子共々虫歯になるのはなぜなのか??』 

 また、『おやつも、ちょくちょく食べるたびに歯を磨いている』とのこと。

 

実は、ここが落とし穴!

虫歯予防には、歯磨きだけでは、足りないのです。

 

 

問: 歯磨きより手間いらずで、歯磨き以上に肝心な虫歯予防方とは、さて、何でしょう?

 

答え: ちょこちょこ食べずに、飲食と飲食の時間をあける

 

食事をしたり、糖分のある飲み物(牛乳や砂糖入りのコーヒーも含みますよ)を摂ると、口腔内は酸性になります。

(水や糖分のないお茶なら大丈夫!)

歯ブラシで汚れは取れますが、口腔内の酸性度は変わりません。

口腔内が酸性の間、歯の表面が少しずつ溶けています。これが進むと虫歯になります。

 

逆に、飲食後およそ2時間で酸性は収まり、唾液中の成分によって、溶けた部分が再石灰化(修復)されます。この意味で、唾液の量が多い子供は、本来虫歯にはなりにくいのかもしれません。

 

歯磨きしているのに、虫歯になりやすいその主な原因は食生活習慣といわれています。

ちょこちょこ食べ物をつまんだり、ちょくちょく糖分のある飲み物を口にしていると、なかなか再石灰化されず、虫歯になっていくのです。

ご自分の子供に虫歯になってもらいたくないと思っていて、

子供の寝かせ磨きの時間が"恐怖の時間"になっているお母さん、お父さん!

歯磨きを苦労する以上に、もう一度食生活習慣を見直されてはいかがでしょうか。

 

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手術後の縫い糸

患者さんが治療室に入るなり、

 『この前の治療で、歯茎を縫った糸が、歯ブラシしていたら取れたんです。せっかく縫ってあったところがちぎれたのかな?!糸が抜けたんじゃないんです。輪っかのまま取れたんです!!』

 

大丈夫、順調に傷は治っています。

 

歯茎の縫った部分がしっかりくっついて、治癒してくると、いらない異物(糸)を体の外に出そうとして、糸が自然に取れることがよくあります。

心配しないでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

検査(歯周ポケット)

患者さんからの質問です

『歯医者さんに行くと、検査のときに「1.1.2.2.4.3.3.3・・・・」と、衛生士さんが言っているのを耳にしますが、あれって、何をしているんですか?』

 

念仏のように数字を唱えているので、不思議に思いますよね。

これは、歯と歯茎の境目の深さを測っています。

この部分を『歯周ポケット』といいます。

数字は深さが何ミリなのかを、アシスタントに伝えて、カルテに記入しています。

もちろん、一人で測って、一人で記入する場合は無言です。puro-bu sika.jpg

 

道具はプローブと呼ばれるもので、メモリがついています。

 

ひとつの歯でも、舌側・ほっぺた側・奥歯側・前歯側で深さが違うので、一歯ずつ丁寧に測ります。

 

歯周ポケットが深いところは、歯周炎になっている部分です。

歯周炎がある部分は、プルーブが触れただけで出血します。

 

ポケット内の歯石の除去やブラッシング指導などで、医院の治療だけでなく、患者さんのホームケアと共に、歯周炎を改善していきます。

口の中が乾きやすいと歯周炎になりやすい?

歯周炎は歯の表面に形成される細菌の塊(プラーク)が原因です。

唾液は歯の表面から細菌を洗い流し、また、抗菌作用で細菌の増殖も抑えます。それでプラークが溜まるのを抑制しています。

 

どらいますす1.jpg唾液は、健康な成人で、一日に1.5リットルも分泌しています。

 

唾液の量が減って、口の中が乾きやすくなると、プラークの形成が抑制されず、歯周病が進行しやすくなります。

 

舌がヒリヒリしたり、口臭が強くなったり、口の中がネバネバした感じになったりもします。

 

口腔乾燥が気になれば、歯科医院を来院してください。

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