歯茎部の黒ずみ

『何年か前に歯のかぶせをして、気がついたら歯と歯ぐきの境目が黒ずんでいた。何ででしょう?』

『古いさし歯だからしょうがないのでしょうか?』と、患者さんからの質問です。

前装冠5.jpg 

保険内診療で、治療完了時には自然な歯の色だったはずのかぶせですが、年月とともに色が変わります。

かぶせの裏側に使われる金属は、保険診療で認められているものは亜鉛などを含む合金です。

前装冠4.jpgそれが年月とともに歯と歯ぐきの境目から溶け出してきて、表面の白い樹脂に染み付くため、歯茎部が黒ずんできます。

これは保険診療で認められている材料を使う場合、避けられないことです。

食べ物を食べるという機能性には問題がありませんが、見た目の審美性には問題があります。

 

審美的で機能的な歯のかぶせを考えるのなら、裏に金合金を使った白い陶器製の歯(メタルボンドと言います)をおすすめします。(自費診療)

メタルボンド2.jpg金属のにじみが最も少なく、また、金属アレルギーの方にもおすすめです。

陶器製の歯は、表面に着色しにくく、美しい自然色を保ちます。

 

てらうち歯科では、陶器製の歯(メタルボンド)は1歯、8万円から施術しています。

かぶせの土台にする部分には、ファイバーや、金合金などの選択肢もあります。

詳しい説明をご希望の方は、スタッフにお伝えください。

 

フッ素

みなさんは、虫歯予防に何を心がけていますか?

『ダラダラ食べない食習慣』 を実行していますか?

それと、ご存知、フッ素塗布も、気になりますよね。

 

フッ素が塗ってあると、歯が溶けにくくなります。

それが虫歯予防に役立つわけです。

 

では、どんなフッ素塗布をしたらいいのかなぁ。と思いますよね。

 

  P6210112.JPGのサムネール画像のサムネール画像まずは、使っている歯磨き粉。フッ素入りのものを使うことで、日常的に効果が得られます。

でも、車のワックスと同じで、汚れているところに塗っても効果がありません。

歯科医院で、普段の歯磨きでは取りきれない歯の汚れを、きれいにしてからフッ素を塗布します。

フッ素の濃度は、歯科医院で塗布するものの方が、市販の歯磨き粉より濃いです。

 

てらうち歯科では3ヵ月ごとのフッ素塗布をおすすめしています。

 

てらうち歯科のフッ素塗布の内容は、

1.歯科衛生士による歯の汚れの除去

2.歯石が付いている場合は、歯石の除去もします。(歯石は歯ブラシでは取れません)

3.歯磨きの癖で、磨き残しがある方には、歯ブラシ指導をします。

4.フッ素塗布

 

お部屋の掃除を日々していても、たんすの裏やソファーの下など、けっこうホコリが溜まっていませんか?

お口の中もそれと一緒で、きちんと歯磨きをしていても、汚れが溜まってくるものです。

だからこそ、歯科医院に定期的に来院して、隅々までお掃除してください。

 

虫歯の詰め物 色いろいろ

虫歯を保険診療で治療したら、銀色の詰め物が付いている歯や、白い詰め物が付いている歯があります。

奥のほうは暗くて、ぱっと見は、銀色が黒に見えます。

どうせ詰めるなら白にしてほしかった・・・。と、思いますよね。

それが、虫歯を削った穴が大きいと、白い詰め物(樹脂)では、割れてしまうために、金属の銀色の詰め物になっているのです。

 

保険診療で使われてる詰めもの(歯の一部を覆う)は、3種類あります。

 

インレー3.jpg銀の合金:削ったところの歯型を取り、歯科技工士が鋳造します。数日後、歯にセットします。これをインレーといいます。

 

 

レジン(樹脂):歯の色と同じ色の樹脂を虫歯を削った部分に詰めます。

 

アマルガム(水銀の合金):虫歯を削った部分に詰めます。 酸化して、黒くなります。 

てらうち歯科では、アマルガム充填は行ないません。最近では、どの歯科医院でも使わなくなった材料です。昔に治療した歯に見られます。

 

レジンはご自分の歯と同じ色のものを使いますので、歯が元通りになったように見えます。

しかし、保険診療で認められているレジンでは、だんだんと茶色がかってくるので、審美的には長持ちしません。

 

保険のインレーは銀の合金で、パラジウムや亜鉛や錫などを含みます。

金インレー4.jpg金属アレルギーのある方は、自費になりますが、金(高カラット金合金)のインレーを使います。(3万円~)

天然歯に近い硬さなので、金は周囲の歯やかみ合う歯を傷めないと言われています。

 

セラミックインレー1.jpg 

審美的には、セラミック(陶器)のインレーがあります。(4万円~)

白い歯が長持ちします。

天然歯そっくりに、歯の色のグラデーションも再現します。

 

 

 

 

 

 

 

こどもの歯ぎしり

真夜中に・・・ ゴリゴリ キュッキュッ

何の音かと思ったら、隣で寝ているわが子の歯ぎしり!!

「なんで歯ぎしり??大丈夫??」と、いう質問を、今日も受けましたので、本日ブログアップします。

 

寝顔2.jpg歯ぎしりをしない人はいません。(と、思います)

歯ぎしりの程度には個人差があります。

睡眠自体が解明されていないため、なぜ歯ぎしりをするのか、

完璧な回答はありませんが、

学説では、一つに、ストレスを発散させるためだと言われています。

 

日中、理性が働いていて抑えている情動が、睡眠中には開放されて、歯ぎしりが起こると言われています。

正しい歯並びの永久歯に比べ、乳歯の場合、犬歯誘導(犬歯が主体となって、臼歯が左右にこすり付けられるのを防ぐ)が、少ないため、歯ぎしりしやすいです。

 

「歯ぎしりすると、どうなるの?」

歯がすり減ります。

 

「歯ぎしりは止められる?」

無意識にしているので、本人に注意しても効果はないです。(寝言やいびきが止められないのと同じです)

 

寝顔3.jpgこどもの歯ぎしりは、お口のトラブルが起こるほどのすり減りには

なりませんので、結局のところ、心配はいらないです。

 

でも、なんで歯ぎしりをしているのかを考えてあげるきっかけとして、気にされるのがいいと思います。

 

 

今日はこどもの歯ぎしりについて書きましたが、大人の歯ぎしりは、トラブルメーカーです。

歯が割れる、知覚過敏が起こる、口を開けると耳の下あたりが痛い(顎関節症)などの問題が起こります。(ちなみに院長は、歯ぎしり、くいしばり、寝言、いびきと、夜中も大忙しです)

 

寝顔.jpg予防にはナイトガード(夜寝るときに付けるマウスピース)が有効です。保険が適応されます。(5000円くらい)

場合によっては矯正(自費診療)が必要なケースもあります。 

 

 

保険で白いかぶせできる歯の部位

歯の番号4.jpg歯の治療をして、かぶせをする時、保険でした場合、

前歯と犬歯までの上下6本(計12本)が、白いかぶせになります。

 

犬歯の隣の歯から奥歯は、銀合金の銀歯です。

 

この保険適用の白い歯を『前装冠』といいます。

前装冠は銀合金の土台の表面に樹脂を張り合わせてつくられています。

樹脂は着色しやすいため、数年で周りの歯より黄色くなります。噛むという機能的な点では問題はありませんが、審美的なことを気にされる方には、

自費診療で陶器製のかぶせ(メタルボンド)をおすすめします。

 

犬歯より奥の歯も笑うと見えますので、銀歯ではなく、白い歯を希望される方も多くいらっしゃいます。

 

てらうち歯科ではメタルボンドは1歯につき8万円です。

もっと手軽な金額で、奥歯を銀歯でなく白くしたい方には、前装冠(42000円)も、自費診療の選択肢として、ご自身で選んでいただけます。

 

詳しい説明をお聞きになりたい方は、スタッフにお声をかけてください。

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