虫歯~痛みがなく進行する場合も

虫歯が大きくなると、必ず痛いものだと思いますか?

実は、痛みが出ずに歯がボロボロにむしばまれてしまうこともあるんです。

歯神経引いていく.jpg 

痛いと感じるのは、歯の中の神経が伝達しているからです。

虫歯が進行すると、むき出しになった神経が反応して痛みを感じます。

 (実は歯の神経が死んでしまっても痛みを感じるのは、歯の周りの骨や歯茎にも神経がかよっています)

 

しっかつ歯2.jpgところが、人の体というのはよくできているもので、ゆっくり進行してきた虫歯に対して、神経が逃げていくんです。

神経が縮んだ分、痛みを感じないまま虫歯は進行していきます。

 

 

「見るからに虫歯だけど、痛くないから歯医者に行かなくてもいいや。」と、虫歯を放置していると、歯は崩れてしまい、歯の根っこの先に病巣ができて、膿がたまります。

その膿は外に出ようとして、ろうこうが歯茎にできます。

 

こうなってから、とうとう歯医者に行こうと決心する・・・というパターンでは、完治するまでかなりの期間がかかります。

 

虫歯は痛みがないと、自分で気が付かないものです。

小さい虫歯のうちに、短期間で治療完了するためにも、定期的な健診は欠かせません。

てらうち歯科では予防歯科にも力を入れております。

学会に行ってきました

今日は土曜日ですが、休診にしてすみません。

てらうち歯科のスタッフと共に学会へ行ってきました。

 

P1010875.JPGこのマーク、見たことありますか?

「歯に信頼マーク」といって、全世界共通に使われているマークです。

このマークの付いている食品(お菓子も)は、虫歯になる心配がありません。

(と、いうことです。)

まだまだ日本では認知度の低いマークですが、輸入菓子などにも見られます。

意外と、安価な輸入菓子に付いていたりします。

 

欧米人は日本人の2倍以上の砂糖を食べながら、

1.jpg虫歯の数は日本人の半分以下です。

 

 『なんで??体質が違う?』

そうじゃないんです。        

 

食生活習慣の違いです。

虫歯が起こるのは、歯ブラシ不足よりも、ダラダラちょこちょこ食べる生活が大きな原因です。

ブログ『歯ブラシすれば虫歯にならない?』にも書きましたが、甘くない食べ物であっても、食べると口の中が酸性になり、歯がとけます。(分子レベルなので目には見えませんが・・)

とけた歯は、約2時間後に、唾液の成分で再石灰化されて、元に戻ります。

(食品によって違いがあります。)

ところが、時間を開けずにちょこちょこ食べ物を口にしていると、常に口の中が酸性で、溶けていくばかりです。そして虫歯が深くなります。

 

食後すぐに歯ブラシしても、口腔内の酸性は変わりません! (水・お茶を飲んでも)

大切なのは、食後の歯ブラシ以上に、食べる時・食べない時のメリハリをつけることです。

 

そのことからも、虫歯は『食生活習慣病』といえます。

 

ダラダラ食い・ちょこちょこ食いには、ジュースを飲む、砂糖やミルクの入ったコーヒー紅茶を飲む、ミルクを飲むことも含まれます。

代わりに、無糖のお茶や水なら安心(口中のPHを下げないため)です。

 

卒乳に悩むお母さんには耳が痛い話ですが、添い乳も虫歯の原因になります。。

同じく、粉ミルクでも、哺乳瓶を持たせたまま眠りにつかせる習慣は、虫歯の原因になります。

 

睡眠中、唾液の量が減るため、歯の自浄作用も、虫歯回復(再石灰化)も低下します。

寝まぎわの飲食は控えてくださいね。(飲食後2時間はあけてから睡眠を・・) 

歯磨きすれば虫歯にならない?

 

DMIDDLE.jpgおやつや間食、食後のデザートに、カフェでお茶・・・

飲みたい時に飲み、食べたい時に食べたらおいしいですよね。

 

うんうん。わかります。院長も、病院からの帰宅後のお菓子タイムは欠かせませんっ!

 

img55959451.jpgお子さんをお持ちのお母さん方は、ぐずった時の口封じにお菓子をあげますよね。

  

「でも、食べたら磨くを徹底しているから大丈夫!」と思ってませんか?それでは、残念ながら虫歯になる可能性大なんです。

 

食べ物は、甘くなくても、唾液で糖分に分解されます。

nigauri02.jpgその糖分と、口の中のいくつものバクテリアとが関わって、口の中が酸性になるために歯を溶かすので、虫歯になります。(脱灰といいます)

食べ終わって、唾液の作用で2時間くらいたってから、ようやく口の中が酸性でなくなり、溶かされた歯が唾液中の成分で再生される仕組みです。(再石灰化といいます)

 

目には見えないけれど、食べると歯が溶け(目に見えないけど虫歯)、2時間ほっとくと溶けたところが元どうりになることを、日々繰り返しています。

 

食後にちょこちょこジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしていては、溶けっぱなしでいずれ虫歯になります。

 ジュースも脱灰させます。糖分のない水やお茶なら安心です。

食べるときは食べる!食べないときは食べない!のメリハリのある食習慣を作ってくださいね。

 

歯ブラシをすることで、食べかすがなくなり、歯周病予防、口臭予防になります。

また、食べかすが残っていない方が、そのぶん早く再石灰化(溶けたところが修復される)が始まりますので、その点では虫歯予防にもなります。

 

 

 

 

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