添い乳は虫歯になる?
[小児歯科] [患者さんからの質問] [虫歯] 2011-04-06 | コメント(2) |
寝かしつけの必須アイテムが、虫歯の原因だなんて。
お母さんとしては、悩める問題ですよね。
実は、歯科的に見ると、やはり答えは『虫歯になるリスクが高くなる』です。
ぜったいに虫歯になるとも言えません。
虫歯になるリスクの程度が違うのは、個人個人生活環境や体質が違うためです。
赤ちゃんの甘えたい気持ちを満たしてあげることは、
母子にとって精神的にプラスです。
また、乳児は唾液量が多いため、自浄作用で虫歯になりずらいです。
しかし、お母さんに知っていてほしいことは、
寝ている間は、唾液の量が減ること、また、
口を開けて寝るので、口腔内が乾きがちで、
起きている時より、より虫歯になりやすい環境になる
ということです。
せっかく寝かしつけたところで、歯ブラシするわけにもいきませんよね。
お母さんも、寝起きは口臭が強くなりますよね?
寝ている間の唾液量が少ないためです。
寝ている間に、虫歯・歯周病が進むのです。
お子さんが、1歳を超えていたら、
そろそろ添い乳での寝かしつけから、
語りかけの寝かしつけに換えていくことをおすすめします。
子供の甘えたい気持ちを、おっぱい以外の時間で過ごせると、
卒乳もスムーズで理想的ですが、
なかなか『ギャー泣き』されると、口封じに
おっぱいをくわえさせたくなる気持ちもよーくわかります。
添い乳は、お母さんも一緒に寝られてラクですが、
ダラダラ飲みを終わりにするのが難しくなります。
そこで、まだ小さな赤ちゃんのお母さんへ、
助産師さんからのアドバイスです。
おっぱいは、寝ながらしないで、布団の上に座って、授乳して下さい。
ダラダラ飲みを予防できますし、
左右のおっぱいを交互に使うことで、
同じ体制ばかりにならず、
赤ちゃんの頭が、いがむことも予防できます。
実際は、お母さんの気持ち一つというところです。
お子さんの離乳食も進んでいて、おっぱいをせがまれることが、
お母さんにとって負担なら、そろそろお子さんに
『おっぱいを飲みながら寝ると虫歯でイタイイタイになるからやめようね』と、
子供のためを思ってのことだと語りかけながら
やめていく時期だと思います。