大人でもフッ素できますか?

僕とママ.jpg先日、お子さん連れの患者さんに

「大人の私もフッ素はできますか?」と聞かれました。

 

虫歯予防にフッ素塗布というと、子供専用の予防歯科だという先入観をお持ちの方が多いのかな?と思いました。

 

『もちろん、大人にもできます。というより、フッ素塗布した方がいいです』

歯科医院にしばらく行っていない方は、検診を兼ねて、フッ素塗布をされるといいですよ。

 

また、普段お使いの歯磨き粉にもフッ素入りのものを選んで使用すると、虫歯予防効果があります。

また、フッ素には、知覚過敏を軽減する効果もあります。

 

 てらうち歯科では、フッ素塗布で来院された患者さんには、お口の中の検診をして、歯の汚れを落としてからフッ素を塗ります。

大掃除1.jpg汚れの付いている歯には、フッ素が定着しません。

ご自分で丁寧に磨いていても、どうしても磨き残しがあります。その部分を清掃して、フッ素を定着させます。

お部屋の掃除を丁寧にしていても、タンスの裏など、どうしてもホコリが溜まってしまっている場所ってありますよね。それと同じで、歯にも定期的な大掃除をしてください。

顎・顔面矯正学会

昨日は、顎・顔面矯正の学会に行っていました。

本①.jpg

矯正は、何歳になってからでも始めることができます。

思春期になって、歯並びが気になるから。とか、

中年になってから、虫歯を放置していて、歯が倒れたため、噛み合わせが悪くなったから。などなど。

 

もし、お子さんの歯並びが悪い・反対咬合(受け口)と気にしつつ、矯正は永久歯になるまで様子を見ていらしたら、どうか永久歯になるのを待たずに、受診してください。

 

矯正経験のあるお母さんの時代には、中学生前後に犬歯の隣の永久歯を抜いて、矯正をするのが一般的でした。

小児矯正では、乳歯の時期に体の成長を利用して、正しい骨格になるように矯正します。犬歯の隣の歯は、役目があって生えている歯ですので、抜きません。

 

小児矯正では、歯型が取れるようになれば始められます。

てらうち歯科で小児矯正を始めた患者さんの年齢は、一番幼くて4歳です。幼稚園の年長さんから始めた子が最も多いです。

10歳までには受診してください。

幼いほうが、矯正装置に慣れるのも早く、大人が思うより、本人の負担はずっと軽いです。

指吸いは永久歯にも影響ある?

「先日、市の2歳半検診で、指吸いは3歳までにやめましょうと言われました。永久歯にも影響が出るのですか?」

と、質問のお母さん。

3歳までにやめる。というのは、あいまいな言い方ですが、明日4歳の誕生日だから、今日からピタリと止める。というのは、無理なので、今から、やめる努力をした方がいい。という意味です。

指しゃぶりの結果.jpg 

指吸いによって、前歯が指の太さの分、開いてしまう。というのは皆さんご周知のとおりです。

 

この状態は、食べ物を前歯でしごくことができませんし、発音障害も出てきます。

 

続いて、「乳歯は倒れてしまっても、永久歯に生え換わったら、ちゃんと生えてきませんか?」とのご質問。

指しゃぶり4.jpg 

乳児期の指吸いは成長過程の自然なのもなので、気にすることはありませんが、3歳を過ぎていても、頻繁に指吸いをしている場合、骨格に悪影響が出てきます。

骨に不必要な力がかかることで、歯並びのカーブがきつくなります。

永久歯に生え換わる時にも、そのカーブに沿って生えてきますので、歯並びが悪くなる可能性が高いです。

 

早くやめさせたくても、眠たい時には無意識で吸っているし、なかなか言い聞かせただけではやめない。と、悩んでいる親御さんはたくさんいます。

指しゃぶり防止に、爪に塗る苦い液体など、最近では手軽で効果が高いものがいろいろあります。

てらうち歯科では「マヴァラバイターストップ」という、指しゃぶり防止薬を用意していますので、無料でお試しいただけます。 

 

『様子見』も治療の一環です

「噛むと歯がズキンと痛いんです」

歯を見ても、レントゲン画像を見ても、虫歯はない。歯が割れているということもない。。。

なのに、噛むだけでズキンと痛い。

となると、噛み合わせ不良による、咬合痛がほぼ原因に間違いなし。

 

りんご.jpg先日来院の患者さんは、他院にて、咬合痛の診断で、歯の当たりの強い部分を削り、痛み止めをもらい、「来週来てください」と言われたそうです。

しかし、治療翌日に、僕の病院へ診察に来られました。まだ痛いからとのこと。

 

処置をしてもらっても、痛みに変化がなければ、患者さんは不安になる気持ちもよくわかります。

でも、僕の診断も前の先生と同じです。

咬合痛は、歯の当たりを削っても、すぐに完治しないものです。

歯の周辺組織に炎症が起こっているので、その炎症が引くまで痛みが続きます。

咬合調整をして、炎症が引くまで、

その間は痛み止めを飲んで、様子を見るのが得策です。

痛み止め.jpg 「痛いから」と、その歯の神経を抜いてしまうのは簡単かもしれませんが、痛いと思っていた歯がそこだけに収まらずに、隣も反対側も・・・と、痛みのある歯の神経を次々抜いてしまうなんて、けっして良い治療ではありません。

神経を抜くと、歯は化石状態です。

歯の硬さが弱くなりますし、色も灰色っぽく変色してしまいます。

 

咬合調整をして、炎症が引くまで、痛み止めで辛抱していただくことも、治療の一環です。

痛みが自然と引けば、むやみに歯の神経を抜くよりずっと良いことですから。

 

様子見も、治療の一環として大切なことなのです。

咬合調整って何?

院長診察風景.jpgのサムネール画像「噛み合わせの当たりを落としますね」とか

「反対側を調整します」とか

「噛み合わせの調整をしますね」など、

いわゆる咬合調整ですが、実際には何をしているかピンときませんよね。

 

~患者さんの気持ち~

何やら青い紙や赤い紙をカチカチ噛んだり、キーンと音のする機械で歯を削って、、、『削られている歯のエナメル質が薄くなってしまうんではないか??』と気になりながらも、先生の言うとおりまた紙をカチカチ噛んで削っての繰り返し。

 

まず、気になる『歯を削る量』ですが、ほんの少しずつしか削っていないので、エナメル質が薄くなりすぎる心配はありません。

 

咬合紙1.jpg青い紙や赤い紙をカチカチ噛んでもらうのは、上下・横方向の歯の当たり方を噛んで色を付けることで検査しているのです。

 

あたりが強い歯には、負担がかかるため、のちのち痛みが出てきます。それを予防するために、正しい噛み合わせに調整するのが目的です。

 

咬合調整では、虫歯のないきれいな歯にも調整を行う場合がよくありますが、そのためにエナメル質を削りすぎることはありませんので、安心してお任せくださいね。

 

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