「もしも、子供が転んで歯が取れてしまったら・・・」
「もしも、自分が自転車で転んで歯が取れてしまったら・・・」
事故で健康な歯が取れるなんて。。。
考えると怖い話ですが、もしもの時の処置法を知っていたら、取れた歯はまた元の所にくっついて、歯が戻る可能性が高いです。
歯が欠けたり、根元から折れた場合には、取れた部分は諦めなくてはいけませんが、残った部分(歯の根)を利用して、人工の歯を再生します。
根っこごと取れた場合には、以下のように対処してください。
◆取れた歯が地面に落ちて汚れていたら、さっと土を洗い流す。その時、歯の根っこをこすらないように!
◆抜けたところに挿し戻して、近くの歯科医院へ救急の旨伝えて来院してください。
抜けたところに挿し戻せなかったなら、舌の下に置いて持って来てください。
それも無理なら、牛乳(滅菌されている種類)に浸けて持ってきてください。
水道水ではだめです。
◆30分以内なら、また元の所にくっついて、歯が戻る可能性が高いです。
口の中の出血は唾液に混じって多く見えますが、あわてないで、冷静に対処してください。
大切なのは、歯の根に付いている薄皮です。歯根膜(しこんまく)と言います。これが、歯とあごの骨をつないでいます。
この歯根膜をこすらないように、乾かさないように、気をつけて、歯を扱ってください。
歯科医院では、元の位置に歯を戻し、くっつくまで固定する処置をします。